惑星画像は、可視光以外にも様々な波長で撮影されています。代表的なものをいくつか挙
げてみました。
・金星:350nm 大気の様子を撮影
・金星:1000nm 夜側の下面大気の撮影
・火星:<450nm 3:43 2014/08/21氷晶雲の撮影
・木星:889nm メタンバンドによる雲の高度を撮影
・惑星全般:>700nm シーイングの影響を軽減可能
このように、観測波長を選ぶことで、様々な情報を得ることができます。これらを撮影す
るフィルターは天文ショップで購入できますが、上記以外の波長となると天文用としては
販売されていません。観察・撮影したい波長域がない場合、私は下記の方法で自作してい
ます。
まずは光学フィルターの入手です。下記メーカーから調達できます。UVから近赤外まで幅
広く選べます。入手可能なサイズは25mm径か50mm径です。
- Edmund optics (http://www.edmundoptics.jp/)
- 朝日分光 (http://www.asahi-spectra.co.jp/filter/filterindex.htm)
次にフィルター枠です。惑星撮影が主目的であれば、31.7mmの枠に納めると使いやすくな
ります。調達先は以下になります。
- SBIG Japan (http://www.sbig-japan.com/Legacy/1r25Fcell.html)
- Teleskop Baader製 1.25" Filter cell (http://www.teleskop-express.de/shop/index.php)
注意したいのは、市販のフィルター枠に対し、25mm径のフィルターはやや小さいという点
です。最低でも27mmは必要です。下記を利用して外形27mm、内径25mmの金属枠を作成し、
枠の1箇所を切断してフィルターに被せます。
- ミスミ フリーワッシャ (http://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/110100143240/)
お試しを!
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[図1] 自作フィルター |
左:購入したフィルター、右上:フィルター枠、右下:金属ワッシャー |
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