天文ガイド 惑星サロン
2019年1月号 (No.196)
米子高専 竹内彰継

「星取県(鳥取県)」での木星会議

第41回木星会議が10月13日と14日の両日に「星取県」となった鳥取県の米子高専で開催されました。 遠方にもかかわらず全国から26名の参加があり、盛んな議論が交わされました。

初日は、堀川さんによる木星面の近況報告があり、南熱帯攪乱に沸いた今年の木星面を総括していただきました。 続いて、山崎さんから火星の大接近を機に惑星撮像を始めた地元の観測者のために、AO技術も含んだ最新の惑星画像処理技術の紹介をしていただきました。 その後、米子ワシントンホテルプラザで懇親会を行い、和気あいあいとした雰囲気で交流を深めることが出来ました。

2日目は、今、ホットな話題となっている探査機JUNOによる新しい知見と木星大気理論の変遷について、田部さんから紹介していただきました。 続いて、以下の5件の研究発表が行われました。 @続々・赤斑湾北部に現れるSEB開口部の周期性(堀川邦昭)。 A沖縄遠征報告2018(熊森照明)。 B1シーズン木星画像200画像報告のための日々の工夫(鈴木邦彦)。 CALPO-Home page木星ページ更新作業 トラブル件数報告(鈴木重則)。 D直視分光器VEGAを用いた木星の分光観測(竹内彰継)。

最後に、開催を補助した米子高専科学部の研究展示を見ていただき、貴重なアドバイスをいただきました。 次回は月惑星研究会60周年記念式典と合わせて、東京での開催となるそうです。 来年が非常に楽しみです。

[図1] 木星会議の記念写真

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