天文ガイド 惑星サロン
2019年2月号 (No.197)
水元伸二

観望から観測へ

観望と観測、似たような言葉ですがどう違うのでしょう。 「多くの人が観測を楽しみました」というような表現をよく目にします。 この場合、本来は観望というべきですがそうこだわる必要もないでしょう。 しかし正確にいうと観望と観測の間には大きな違いがあります。 観望は見て楽しむこと、観測は科学的に活用できる記録を残すことといえます。 違いが分かりやすいように表にしました。

各ステップの境界は明確ではないですが確実にステップアップして行くことが重要です。 もちろん趣味、途中のステップにとどまっても全く問題ありませんが、さらに上のステップを目指してみてはいかがでしょう。 今までにはない世界が待っています。 また指導する側の方もこういった全体像を意識することが大切だと思います。

[表1] 観望と観測

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