T.E.R.フィリップス、W.H.スティーブンソン編「Splendour of the Heavens Vol.1, 2」(1923 Hutchinson & Co.)。 1923年にイギリスで出版された天文書です。
1970年頃に国立科学博物館・村山定男研究室の書棚で見つけ、その素晴らしさにビックリ、何度も通って閲覧させて頂きました。
カラー頁もあり、ほとんどの頁に写真・図・表のいずれかが掲載されていて、見ているだけでも楽しいものでした。 この時代の天文書で、これだけのものが出版されたことに驚くと同時に素晴らしいことだと思います。
惑星関係では、火星はR.L.ウォーターフィールド、木星はW.F.デニング、土星はP.H.ヘップバーンなど英国天文協会のメンバーが執筆、当時の最新情報が盛り込まれていて、現在でも参考になるものが多々あります。
インターネット・アーカイブ(https://archive.org/details/hutchinsonssplen01philuoft)にありますので、是非ご覧になってみてはいかがでしょう。
[図1] Splendour of the Heavensに掲載されている惑星スケッチ |
左) E.M.アントニアジによる火星の大シルチス。中央) T.E.R.フィリップスによる木星の南熱帯攪乱。右) W.F.デニングによる土星の白斑(36゚N)の変化。 |
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