●自己紹介および近況報告(参加者8名)

安達-
火星スケッチ26枚
木星初観測を目指している。
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池村-
火星の北極冠縮小のシミュレーションはほぼ正しかった。
火星図の修正を行って2001年に備えたい。
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前田-
火星はまだ2画像(28cmニュートン)。
現在31cmニュートンは軽量化を実施中。
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松田(新会員)-
名古屋からの新会員。昨年ミード30cmを購入。
冷却CCDで火星をねらっている。 |

新川-
晴れれば火星撮像、曇れば画像処理を行っている。
現在業務でフィルムスキャナーを担当。
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伊賀-
火星はPICONAで7画像。火星観測の楽しみが分ってきた。
木星観測の一番乗りを目指している。
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小嶋-
かわべ天文公園勤務。1mでの撮像が仕事であり趣味。
今年は銀塩での全紙の木星を目標。
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奥田(右側)-
冷却CCDのフィルターボックス製作中でカラー化をねらっている。
火星儀を持参。 |
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●火星の観測
(1) ルナ湖の黄雲-
4月16日、17日、18日の画像で、ルナ湖にかかる雲が捉えられた。1日に10度東に移動しており、過去の黄雲の動きと同じであった。ただし4月20日の画像では消失しており、短期的な黄雲だった。
(2) オリンピア山の雲-
米国ALPOからの情報では3月29日にオリンピア山にかかる雲の発生が報告されているが、これ以降は日本で観測されている。
3月31日 | 夕霧の中でオリンピア山の雲が明るい。 |
4月 4日 | オリンピア山にかかる雲が画像に捉えられている。 |
4月 5日 | この雲は明るい斑点として捉えられ、夕霧の中に沈んでいる。 |
4月 7日 | やや雲が薄くなっている。 |
4月 8日 | オリンピア山にかかる雲は小さくなった。 |
4月11日 | 雲は消失し、オリンピア山の山頂が見えている。 |
4月14日 | 11日以降は雲は消失している。 |
このオリンピア山の雲は特別珍しい現象ではなく、すぐ南東のタルシスの3山にかかる雲とともに過去にも比較的良く観測されている。
この1周期前の観測では、以下のようであった。
3月 3日 | 赤道帯に伸びる雲がオリンピア山にもかかり、自転が捉えられる。 |
3月 5日 | 不鮮明だが淡い雲がかかっている。 |
3月13日 | オリンピア山には雲は見られない。 |
(3) アキダリア西方-
4月14日以降では、アキダリアの西方のテンペ地方の赤味が強く観測されている。ブルークリアリングによって、水蒸気が少なく火星の地膚が直接に見えているようだ。
(4) タルシス3山の雲-
4月5日、7日、8日とタルシスの3山にかかる雲が捉えられた。眼視では捉えにくい対象であり、池村氏のPICONA画像での詳細な分解能で検出できた。
(5) 北極冠-
5月25日頃に完全消失を迎えるが、現在の北極冠は大きく見えている。これは北極地方にかかる雲のためで、本来の北極冠は1/3ぐらいだろう。
 奥田氏が持参された火星儀 |
 Don Parker氏の画像を示す新川氏 |
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●火星共同観測
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西はりま天文台公園(http://www.nhao.go.jp/index-j.html)で実施されている火星探査機のぞみを支援する火星共同観測(時政典孝氏)に報告を送った(安達)。
- http://www.nhao.go.jp/~tokimasa/mars/mars.html
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●大気差補正プリズム
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1枚1200円で提供できるとのことで、実物を紹介された。度数は0.5/1/2/3/4/5/6/7/8の各種類があるとのこと。
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●木星会議
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第24回木星会議の開催はサザンクロス同好会の主催で名古屋で開催を予定。
日 時 | 2000年2月26/27日(予定) |
会 場 | 名古屋市(検討中) |
参加費 | 14000円程度(会場費、懇親会、宿泊を含む) |
木星会議の運営に関しては関西支部が協力態勢を組む。
サザンクロス天文同好会のホームページは
- http://member.nifty.ne.jp/scross/index.html
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●木星(BAAのRogers氏からの報告)
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BAAからの4月19日発行の第3回木星報告の説明を行った。
このうち、BEとFAが2月末には22度まで接近しているGlenn Ortonの報告に注目が集まった。我々の最後の観測は1月17日の28度(BEはω2=195、FAはω2=223)であった。今シーズン中の新たな合体が予想されている。我々の画像からの計測による予想経度は4月末でBEが155度、FAが175度である。
STBsの3個の暗斑のうちDS1は3月中旬に大赤斑の南を通過したと予想される。無事に通過しただろうか。予想経度は4月末で、DS1が40度、DS2が75度、DS3が90度である。
今シーズン注目されるのは、Mid-SEB Outbreakの再発かもしくはSEBの淡化である。
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●月惑星研究会40周年記念行事
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すばる望遠鏡のある国立天文台ハワイ観測所の海部所長の招待講演を中心とした40周年記念のイベントが計画されている。
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●ビデオ鑑賞会
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埼玉県の上原氏の21cm反射での木星ビデオ
沖縄県の比嘉氏の30cm反射での木星ビデオ
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●次回例会
- 7月18日(日) 13時〜17時
安達支部長自宅
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●懇親会
- 4名でビールを飲む。
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